Chromeのデベロッパーツールでサイトを確認していたらコンソールに、
Unchecked runtime.lastError: The message port closed before a response was received.
というエラーが赤文字で表示されている。
このままだと気味が悪いので原因の究明と対策を行う。
現状把握
Chromeのデベロッパーツールの表示をよく見てみると、「Unchecked runtime.lastError:」以外にも、Non-secure originsの部分に「● chrome-extension://~」の赤文字警告が2つ発生しています。
「chrome-extension://~」の赤文字の部分をクリックしてみました。
謎の文字列と、その下にNot secureと表示されています。
原因究明
ネットで調査してもよくわからないので色々と思考錯誤して試していたら、このブログ以外でも、このPCのChromeで閲覧する全てのサイトでこのエラーが出ていることが判明。
ということは、このエラーはサイトの問題ではなく、このPCのChromeが原因ということになる。
試しにChromeの拡張機能を全て無効化して試してみます。
Chromeの拡張機能全て無効にしてページをリロードしてみたらエラーと警告が全てが消えていました。
もう一度エラーと警告を再現させるためにひとつずつ拡張機能を有効にして試してみたところ、以下の状況を確認しました。
Chromeの拡張機能名 | エラー発生状況 |
---|---|
Google Publisher Toolbar | ・全ての閲覧サイトで「Unchecked runtime.lastError: The message port closed before a response was received.」のエラーが発生 ・自分のサイトを見た場合は「Non-secure origins chrome-extension://omioeahgfecgfpfldejlnideemfidnkc」の赤文字警告が発生(※1) |
マカフィー® ウェブアドバイザー | ・全ての閲覧サイトで「Non-secure origins chrome-extension://fheoggkfdfchfphceeifdbepaooicaho」の赤文字警告が発生(※1) |
拡張機能のON、OFFテストの結果、「Google Publisher Toolbar」と「マカフィー®ウェブアドバイザー」がChromeデベロッパーツールの警告およびエラーの発生原因だと判明しました。
対策
エラーを表示させなくするには、Chrome拡張機能の「Google Publisher Toolbar」と「マカフィー® ウェブアドバイザー」を無効化すればOKです。
しかし、双方とも拡張機能の配布元は信頼できるので無効化せずに、エラーは気にせずそのまま利用を続けても問題ありません。
念のためにこの2つの拡張機能の詳細を記載しておきます。
Google Publisher Toolbar
URL:https://chrome.google.com/webstore/detail/google-publisher-toolbar/omioeahgfecgfpfldejlnideemfidnkc?hl=ja
提供元: Google
AdSense、Ad Exchange、DoubleClick for Publishers の広告とアカウントに関するデータを確認して、サイトに適さない広告をブロックできます。
AdSense、Ad Exchange、DoubleClick for Publishers の広告に関する情報の確認、アカウントの監視、不適切な広告のブロックを、ご自身のサイト上で直接行うことができます。
マカフィー® ウェブアドバイザー
URL:https://www.mcafee.com/japan/home/pd/webadvisor/index.html
ダウンロードURL:https://www.mcafee.com/consumer/ja-jp/store/m0/catalog/mwad_528/mcafee-web-advisor.html
提供元:McAfee (マカフィー株式会社)
マカフィー ウェブアドバイザーを利用すると、オンラインの脅威を回避し、ウェブ の検索や閲覧を安心して行うことができます。 ウェブアドバイザーは、閲覧中にマルウェアやフィッシング詐欺を阻止します。閲覧に時間がかかったり、操作を妨げることはありません。
間違ってクリックしても安心
不正なリンクを誤ってクリックしても、マルウェアやフィッシング詐欺サイトがブロックされます。
・タイプミスも安心
間違った Web アドレスを入力しても、正しい候補が表示されます。
・より安全なダウンロード
ダウンロードファイルに既知のリスクが存在する場合には警告が表示されます。
・セキュリティ検査
閲覧前にファイアウォールとウイルス対策が有効になっているかどうか確認されます。引用元:マカフィー®ウェブアドバイザー
まとめ
デベロッパーツールで出る、Unchecked runtime.lastError: The message port closed before a response was received.というエラーはGoogle公式のChromeの拡張機能である「Google Publisher Toolbar」が原因だった。
Non-secure origins chrome-extension://~ の赤文字警告は「Google Publisher Toolbar」と「マカフィー® ウェブアドバイザー」で発生する。
上記2つはGoogle公式拡張機能とセキュリティソフトメーカーの公式拡張機能なので、双方ともエラー警告が出るが有効にしても安全と判断しても問題ない。
以上で解決です。