linuxをいじっているとパッケージのアップデートやインストールでyumコマンドを使う局面がとても多いです。
yumコマンドの基本操作とリポジトリの追加・削除のやり方をテーマごとに分けてまとめてみました。
※動作確認環境
CentOS 7.6
yumコマンドの基本操作
検索・表示関連
yum list
アップデート又はインストール可能な全パッケージを表示
※末尾にパッケージ名を付けると絞り込みで検索できます。(ワイルドカード利用可)
【例】yum list "nginx*"
yum list installed
インストールされている全パッケージを表示
※末尾にパッケージ名を付けると絞り込みで検索できます。(ワイルドカード利用可)
【例】yum list installed "php*"
yum check-update
アップデート可能な全パッケージを表示
yum info パッケージ名
パッケージの詳細情報を表示
yum search パッケージ名
パッケージを検索して表示
※末尾にパッケージ名を付けると絞り込みで検索できます。
【例】yum search httpd
yum provides ファイル名
ファイルがどのパッケージに含まれているのか調査して表示
インストール関連
yum install パッケージ名
パッケージをインストール
※パッケージ名は半角スペース[ ]で区切って複数を設定可能です。
【例】yum install php php-mysql php-mbstring
yum –enablerepo=リポジトリ名 install パッケージ名
「enabled=0」のリポジトリを一時的に有効にしてパッケージをインストール
※リポジトリ名はカンマ[,]で区切って複数を設定可能です。
【例】yum --enablerepo=epel,remi,remi-php73 install php php-mysql php-mbstring
アップデート関連
yum update
システム全体のパッケージのアップデート
yum update パッケージ名
指定したパッケージをアップデート
※パッケージ名は半角スペース[ ]で区切って複数を設定可能です。
【例】yum update php php-mysql php-mbstring
yum –enablerepo=リポジトリ名 update パッケージ名
「enabled=0」のリポジトリを一時的に有効にしてパッケージをアップデート
※リポジトリ名はカンマ[,]で区切って複数を設定可能です。
【例】yum --enablerepo=epel,remi,remi-php73 update php php-mysql php-mbstring
削除関連
yum remove パッケージ名
パッケージの削除
リセット関連
yum clean all
ダウンロードしたパッケージと古いヘッダを削除
yum clean oldheaders
古いヘッダを削除
yum clean packages
ダウンロードしたパッケージを削除
パッケージグループ関連
yum -v grouplist
アップデート又はインストール可能な全パッケージグループを表示
yum groupinfo パッケージグループ名
パッケージグループの詳細情報を表示
yum groupinstall パッケージグループ名
パッケージグループのインストール
オプション
-y
パッケージのインストール、アップデート、削除を行う際に途中で聞かれる[y/N]の確認をスキップして続行します。
【例】yum -y install php php-mysql php-mbstring
リポジトリ関連の基本操作
表示関連
yum repolist
現在の有効なリポジトリ一覧を表示(enable=1のみ)
【備考】yum repolist enabledと同じ
yum repolist disabled
現在の無効なリポジトリ一覧を表示(enable=0のみ)
yum repolist all
現在登録されているリポジトリの一覧を全て表示
インストール関連
yum install リポジトリパッケージ名
リポジトリを追加(yum)
curl -sS セットアップURL | bash
リポジトリを追加(curl )
有効化・無効化・削除関連
yum-config-manager –enable リポジトリーID
登録済みのリポジトリを有効化([enable=1]に変更)
yum-config-manager –disable リポジトリーID
登録済みのリポジトリを無効化([enable=0]に変更)
rm -f リポジトリファイル
リポジトリを削除(/etc/yum.repos.d/以下にあるリポジトリファイルを直接削除)
まとめ
これだけあれば、yumコマンドを利用する際に困ることは無いと思います。
以上で解決です。