ドメインからIPアドレスを調べるには【nslookupコマンド】

ドメイン(ホスト名)からIPアドレスを調べたいときや、IPアドレスからドメイン(ホスト名)を調べたいときがある。

そんなときに利用するコマンドがnslookupです。

nslookupの使い方とオプションを解説します。

ドメイン、IPアドレスの関係とnslookup

ブラウザでホームページを閲覧する際にURLを入力しますが、内部ではURLに含まれるドメインやホスト名（www.example.com等）は一旦IPアドレスに変換され、そのIPアドレスに該当するWebサーバーにアクセスして最終的にホームページが表示されます。

その際のドメイン(ホスト名)⇔IPアドレスの変換を行っているのがDNSサーバーですが、nslookupというコマンドはそのDNSサーバーの変換（名前解決）情報を取得することができます。

ちなみに、ドメイン(ホスト名)からIPアドレスを調べることを「正引き」、IPアドレスからドメイン(ホスト名)を調べることを「逆引き」と言います。

Windowsならコマンドプロンプト、linuxならターミナルで「nslookup ホスト名」と入力してエンターボタンを押すとIPアドレスが表示されます。（正引き）

「nslookup IPアドレス」を入力してエンターボタンを押すとホスト名が表示されます。（逆引き）

Windowsならコマンドプロンプト、linuxならターミナルで「nslookup」と入力してエンターボタンを押すとnslookupの対話モードが始まります。

そこでホスト名を入力してエンターボタンを押すとIPアドレスが表示されます。（正引き）

IPアドレスを入力してエンターボタンを押すとホスト名が表示されます。（逆引き）

「quit」または「exit」と入力してエンターボタンを押すとnslookupの対話モードが終了します。

これがnslookupの基本的な使い方です。

nslookupには様々なオプションが用意されており、正引き・逆引き以外にもDNSのより詳しい情報を取得可能です。

/help	ヘルプ表示【例】`nslookup /help`
/?	ヘルプ表示 ※[/help]と同じ【例】`nslookup /?`
末尾にDNSサーバ名	問い合わせるDNSサーバーを設定（IPアドレスでもホスト名でも可）【例】`nslookup example.com google-public-dns-a.google.com` 【例】`nslookup example.com 8.8.8.8`
-type=タイプ	問い合わせるレコードのタイプタイプは「A、AAAA、A+AAAA、NS、MX、CNAME、PTR、SOA」等を指定する。【例】`nslookup -type=A example.com`
-q=タイプ	問い合わせるレコードのタイプ ※[-type=タイプ]と同じ【例】`nslookup -q=A example.com`
-debug	ヘッダや問い合わせ・回答の詳細表示【例】`nslookup -debug example.com`
-d2	更に詳しい詳細表示【例】`nslookup -d2 example.com`
-norecurse	再起問い合わせを無効化【例】`nslookup -norecurse example.com`
-vc	TCPで問合せ【例】`nslookup -vc example.com`

help	ヘルプ表示
?	ヘルプ表示 ※[help]と同じ
set all	問い合わせるDNSサーバーを設定（IPアドレスでもホスト名でも可）
server DNSサーバー名	問い合わせるDNSサーバーを設定（IPアドレスでもホスト名でも可）【例】`server google-public-dns-a.google.com` 【例】`server 8.8.8.8`
set type=タイプ	問い合わせるレコードのタイプタイプは「A、AAAA、A+AAAA、NS、MX、CNAME、PTR、SOA」等を指定する。【例】`set type=A`
set q=タイプ	問い合わせるレコードのタイプ ※[set type=タイプ]と同じ
set debug	ヘッダや問い合わせ・回答の詳細表示
set d2	更に詳しい詳細表示
set norecurse	再起問い合わせを無効化
set vc	TCPで問合せ
quit	対話モードの終了
exit	対話モードの終了 ※[quit]と同じ