「ブログやWebサイトが知らない間にサーバダウンしていた。」こういう経験は誰でもあります。すぐにサーバダウンに気付ければあまり問題ありませんが、何日も気付かなかったとなると大問題です。
そんな事態を防ぐために「サーバー死活監視サービス」は必須です。
今回は無料で利用できるサーバー死活監視サービスと設定方法を紹介します。
無料のサーバー死活監視サービス
Uptime Robot
■Uptime Robot
https://uptimerobot.com/
無料の死活監視サービスで世界的に最も有名なのが「Uptime Robot」です。簡単な設定ですぐに利用可能です。
歴史も古く、2010年1月からサービスを開始しており、2015年1月に有料の「Pro Plan」の提供を開始しましたが、無料の「Free Plan」でも必要十分な機能があります。
更に、なんと50台のサーバーまで無料で監視できるという素晴らしいサービスです。
SavaMoni.(サバモニ)
■SavaMoni.(サバモニ)
https://savamoni.com/
日本のNETASSIST社が運営しているサーバー死活監視サービスです。日本の企業なのでサポートの際などで安心感があります。
5つの監視まで無料で利用できます。
それでは、それぞれの死活監視サービスを設定していきます。
Uptime Robotの設定方法
会員登録
公式サイト https://uptimerobot.com/ にアクセスし、右上の「Sign-up」をクリック。
無料の「Free Plan」と有料の「Pro Plan」がありますので、「Free Plan」の「Sign Up」をクリック。
名前とメールアドレス、パスワードを入力して「Sign Up」をクリック。
「Please check your e-mail and activate your account. Yay!」と表示され、入力したメールアドレス宛に確認メールが送られてくるので、メール本文の「cliking here」の部分をクリックしてアカウントを有効化します。
アクティベーションが完了してアカウントが有効化されました。
死活監視設定
右上の「Login」からログインします。
ログインして表示される以下の画面がUptime Robotのメイン画面(ダッシュボード)となります。
左上の「+Add New Monitor」をクリックして監視するサーバーを追加します。
「Monitor Information」の「Monitor Type」を以下の中から選択します。
- HTTP(s)
- Keyword
- Ping
- Port
今回はHTTP(s)を利用しますので、
- Monitor Type:HTTP(s)
- Friendly Name:お好きな名前(今回は「Blog Server」としました。)
- URL (or IP):監視するサーバーのURLまたはIPアドレス
- Monitoring Interval :監視する間隔(スライダーで5分から24時間まで設定可能です。)
を入力し、アラートメール送信先(Alert Contact)に会員登録時のメールアドレスがありますのでチェックを入れて「Create Monitor」をクリックします。
「Monitor created! You can keep creating new monitors.」と表示されれば登録が完了です。
「Close」で閉じます。
すると、左側のサーバーリストに登録したサーバーが追加され、右側にリストで選択したサーバーの現在のステータスが表示されます。
これで死活監視を行うサーバーの登録が完了しました。
動作確認
サイトをアクセス不可にして動作確認してみます。(※HTTPステータスコード「403 Forbidden」でテスト)
ちゃんとアラートメールが送られてきました。「HTTP 403 – Forbidden」というHTTPステータスコードも記載されています。
サイト上でもステータスの部分に「Down」の赤文字が表示されています。
サイトを復活させてみます。
すると、もう一度メールが送られてきます。HTTPステータスコードが「HTTP 200 – OK」になったのでサイトが復活したと書いてあります。
サイト上でもステータスが「Up」に変わっています。
動作確認完了です。
今回のこの手順でUptime Robotでは最大50個までのサーバーの死活監視を設定できます。
SavaMoni.(サバモニ)の設定方法
会員登録
SavaMoni.(サバモニ)の公式サイト https://savamoni.com/ にアクセスします。
「無料で登録」の部分に名前、組織名、メールアドレス、パスワードを入力し、利用規約に同意するにチェックを入れて「はじめる」をクリックします。
登録確認のメールが送られてきますのでメールに記載されたURLをクリックします。
SavaMoni.(サバモニ)の会員登録が完了しました。
死活監視設定
「マイモニターへ」をクリックします。
「+通知先を追加」をクリックして障害発生時のメール先を設定します。
「連絡先名」と「連絡先メールアドレス」を入力し、テストメールを送信してメールが受信できるか確認しましょう。
テストメールが送られてきます。
「保存」をクリックして通知先を登録します。
次に、「+監視サーバーを追加」をクリックして監視するサーバーを追加していきます。
監視するサーバーの情報を入力していきます。
- 監視設定名:お好きな名前でOKです。
- 監視サーバーアドレス:IPアドレスまたは「https://」などを除いたFQDNを入力します。
- 監視サービス:今回はTCP443(HTTPS Web)を設定しました。
- 監視間隔
- レスポンスタイム
- 再通知間隔
- エージェント監視
これらは基本的にデフォルトのままでOKです。
- 監視アラート通知先
最後に障害を検知した際のアラート通知先を選択して「保存」をクリックします。
監視サーバー情報の登録が完了しました。現在の監視状態を確認してみましょう。
監視中サービスの現在の状態が「HTTP OK: HTTP/1.1 200 OK」になっています。問題ありません。
動作確認
動作確認を行います。以下のHTTPステータスコードでチェックしてみます。
- 403 Forbidden
- 404 Not Found
- 502 Bad Gateway
- 503 Service Temporarily Unavailable
■「403 Forbidden」の場合(※黄色のアラートでメール通知無し)
■「404 Not Found」の場合(※黄色のアラートでメール通知無し)
■「502 Bad Gateway」の場合(※赤色のアラートでメール通知あり)
■「503 Service Temporarily Unavailable」の場合(※赤色のアラートでメール通知あり)
動作確認の結果、以下のようになりました。
HTTPステータスコード | 現在の状態の色 | メール通知 |
---|---|---|
403 Forbidden | 黄色 | 無し |
404 Not Found | 黄色 | 無し |
502 Bad Gateway | 赤色 | あり |
503 Service Temporarily Unavailable | 赤色 | あり |
「502 Bad Gateway」や「503 Service Temporarily Unavailable」の際は、現在の状態が赤色に変わって障害発生メールが送られてきましたので、「403 Forbidden」や「404 Not Found」はサーバー障害と扱わない仕様のようです。
以上で、SavaMoni.(サバモニ)のサーバー死活監視設定は完了です。
基本的なHTTPステータスコード一覧表
通常のWebサイト運営時に発生する主なHTTPステータスコードをまとめておきます。
100番台から500番台までありますが、基本的に目にしたり利用したりするのは200番台から500番台までです。
番号 | メッセージ | 説明 |
---|---|---|
200 | OK | 正常な状態です。 |
301 | Moved Permanently | リクエストしたWebサイトが恒久的に移動した。 |
400 | Bad Request | リクエストが不正。 |
403 | Forbidden | アクセス権が無くアクセスが禁止されている。アクセス制限など。 |
404 | Not Found | Webページ(リソース)が見つからない。 |
500 | Internal Server Error | サーバ内部にエラーが発生している。 |
502 | Bad Gateway | ゲートウェイやプロキシサーバが不正な要求を拒否。 |
503 | Service Temporarily Unavailable | サービスが一時的に過負荷やメンテナンスで使用不可能な状態にある。 |
まとめ
サーバーの死活監視は必須。
死活監視サービス自体も臨時メンテナンスなどで停止する場合があるので、念のために複数の無料サービスを利用し、死活監視サービス自体を冗長化して対策しておきましょう。
以上で解決です。